『アーギュメンツ』は、20代〜30代の批評家、研究者、作家たちによって作られた、不定期刊行の批評誌です。

『アーギュメンツ』のコンセプトは関係者各自による「手売り」です。

批評の書き手にとって、今ほど読者が見えづらい局面はありません。私たちアーギュメンツの著者・編集者は、SNSでの声かけやイベントを通して、購入を希望する読者と直接会い、批評を欲している彼らの関心や問題意識がどこにあるのかを共有しながら販売を行うことをモットーに、このプロジェクトを進めてきました。

2018年6月16日、『アーギュメンツ#3』が刊行されます。
批評の読み手は、ときに「潜在的な書き手」に等しいと私たちは考えています。2017年の『アーギュメンツ#2』では、2015年に創刊された『アーギュメンツ』で本誌を手に取った人たちの一部に、”著者”として自身の批評を寄稿していただくという試みも行われました。『アーギュメンツ#3』の著者たちもまた、『アーギュメンツ#2』の読者であった方々も多数含まれています。
棲み分けられた複数の関心を繋ぐ、一冊の本。手渡された本が、また散り散りに各地で偶然のコミュニティを作り、次なる誌面のラフスケッチを作る。私たちは、このような循環的な試みを通して、小さいながらも力強い批評のコミュニティを形成してきました。

そして『アーギュメンツ#3』では思いきって、これまでに手売りを通して出会った場所(あるいは希望する読者)に、「手売り」の機会を渡したいと考えています。もし関心を持った方がいらっしゃるなら、下記のアドレスへご連絡ください。もちろんこれまで通り、今号の著者や、これまでの各号の著者によるイベントも、全国各地で実施予定です。

この『アーギュメンツ』をきっかけに、各地で様々な関心の交雑が行われ、偶然の議論や創作が続き、そしてふたたび、多くの批評が生まれていくことを期待しています。
私たちの目的は、好奇心の自由を開くことにあります。

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